【2次創作】L社支部の50日+αの管理
作者: レア・ヨメ
紹介文
L社支部に配属された新人職員アミニ。
彼女はある特殊な力を持っており、その力を使い50日間の業務を完了させて行く。
そんな様子を職員視線から見た小説です。
これは、lobotomy corporationの2次創作です。
※アブノーマリティの解説が有りますが、滅茶苦茶作者個人の感想が入っております。
第1話 L社入社1日目〜たった一つの罪と何百もの善〜
突然ですがこんにちは。
私はこの度L社支部に勤めることになったアミニと申します。
『新人職員さ〜んメインルームに集まってね〜』
おや、セフィラのマルクト様から呼ばれましたね。
ああ、セフィラというのはこの支部を管理する管理人様の人型サポートAIのことです。
「貴女がこの支部に入社した新人ちゃん?」
「はい、アミニと申します」
「アミニちゃんね、私はコントロールチームセフィラのマルクトって言うの、よろしくね!」
「はい、よろしくお願いします」
今日の業務は何をするのか。
そういえば入社しても何も聞かされて無いな。
L社はエネルギーを生成する会社っていうのは知ってるけど。
「ええ〜と、まず、この会社の業務内容を伝えるね」
「このL社では、アブノーマリティという生き物を管理して、気分を良くすることで生成されるエネルギーを集める事を業務としてるんだよ」
ほう、意外とまともな会社だったな。
少なくともK社の週70時間労働とか、N社の異端者粛正よりかはマシだな。
「じゃあ、今日管理するアブノーマリティは、たった一つの罪と何百もの善だね」
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アブノーマリティ紹介のコーナー
《たった一つの罪と何百もの善》
クラス:ZAYIN
危険度:☆
便利度:☆☆
通称:罪善さん
脱走:無し
装備名:懺悔
作業ダメージ:White
lobotomy corporationで最初に絶対管理する事になるアブノーマリティ。
巨大な骸骨が十字架に縛り付けられた様な見た面のアブノーマリティであり、時々顎が十字架にぶつかってカチカチ音が鳴る。
この子の作業では死ぬことは無い。
見た目の元ネタは十字架に縛られるキリスト像、名前の元ネタは小説『罪と罰』の主人公の台詞から来ていると思われる。
名前の意味は、1人を殺したことで100人を助けることが出来たらそれは悪なのか的な意味。
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「ここが罪善の収容室か」
名前長いから罪善と略すことにした。
しかし流石に厳重だな。
まあ、本気出せば一般人ぐらいなら殺せると聞いたし当たり前か。
「職員アミニ、入ります」
「これは、、、でかい骸骨だな」
少なくともこのただの警棒じゃ倒せそうにないな。
「ええーと、洞察作業だから空調の管理からか」
「ここをこう操作してっと」
3分後
「よし、作業終了」
「作業結果は、、、“良”か」
「おそらく一番良い評価だろうな」
「一旦メインルームに戻るか」
ちょっと精神的に疲れたな。
他に誰もいなくて、かつ、視線を感じるしカチカチ鳴ってるからかな。
「あ、アミニちゃん、少し休んだらもう一回収容室に行って作業しといてね〜」
「なにかノルマとかあるのですか?」
「うーんとねぇ、管理人さんが終わりって言うまでだね!」
「わかりました」
そんな不定期なんだ。
働く時間がトップの気分ってそれはどうなんだろ。
まあ良いか。
30時間後
「アミニちゃーん、業務終了だよ〜」
「はい、マルクト様」
やっと終わった、、、
しかし、なんか、こう、強くなった気がするな。
罪善から謎の茨の冠貰えたし。
「ふう、やっと終われたか」
明日の業務まであと10時間。
飯食ってすぐ寝るか。