【2次創作】L社支部の50日+αの管理
作者: レア・ヨメ
紹介文
L社支部に配属された新人職員アミニ。
彼女はある特殊な力を持っており、その力を使い50日間の業務を完了させて行く。
そんな様子を職員視線から見た小説です。
これは、lobotomy corporationの2次創作です。
※アブノーマリティの解説が有りますが、滅茶苦茶作者個人の感想が入っております。
第2話 入社2日目〜妖精の祭典と初めての死〜
【妖精があなたを助けている間、すべてが平和になるでしょう。】
2日目、今日は晴天、ただ今日の占いは最下位だった。
今日は悪いことが起こるかもしれない。
「今日の朝の日記はこんなものかな」
「さっ、ハムハムパンパンでサンドイッチ買って食いながらL社に行こう」
「はあ、今日はどんな怪物を管理するのか、、、」
昨日はあれだったからよかったが、これからは人間に敵対的な奴が出てくるかもしれない。
気を引き締めていかないと。
「ありがとうございましたー」
今日はスペシャルサンドイッチが売り切れてなかった。
あれいつも売り切れてるから残っててよかった。
「おはようございます」
「あっ、アミニちゃん、おはよう〜」
「今日は管理人からスーツの更新があるって聞いたから確認しておいてね」
「わかりました」
スーツの更新?
何があったんだ、一体。
「これは、、、」
「スーツというより鎧じゃないか?」
肩当てとかプロテクター付いてるし。
あと罪善を模した様な見た目の武器もあるし。
「まあ、着けるか」
うおっ!
頭の中に、イメージが浮かんでくる。
これは、この武器の使い方か?
思ったより叩きつけて良いんだなこの武器。
「うぐ、戻って来た、のか?」
「はあ、すっごい頭痛い」
記憶を無理やりねじ込まれたみたいだな。
「あ、アミニちゃん、着替え終わってるね、、、大丈夫?」
「マルクト様これ何ですか?」
「あ!説明忘れてた、ごめんね」
「それはね、EGOっていうの」
「エゴ?自我ってことでしょうか?」
「そんな感じ、罪善ちゃんの心から抽出された武器と防具なの」
「心から、、、」
「方法は教えれないんだけどね」
心から武器を創る、これは相当な機密事項だな。
おそらくこれはL社の特異点なのでは無いか?
他言はやめておこう。
「それで、今日新しく管理するのはどんな怪物なんですか?」
「今日の新しいアブノーマリティは妖精の祭典だよ」
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アブノーマリティ紹介のコーナー
《妖精の祭典》
クラス:ZAYIN
危険度:☆
便利度:☆☆
うっかり度:☆☆☆
脱走:無し
装備名:ウィングビート
作業ダメージ:RED
見た目は大きい妖精の周りに小さい妖精が飛んでいる様な感じ。
作業結果が良いと小さい妖精を付与してくれる。
うっかりすると職員が死ぬことがある。
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「思ったより可愛い子だったな」
「本能作業か、、、餌置くのは、ここら辺でいいかな」
「よし、作業終了」
本能作業は餌を置くだけだから楽だな。
妖精が周りをフヨフヨしてるのは気になるけど。
体力が回復してる気がするし無視しても良いかな。
『アミニちゃーん、次は罪善ちゃんの作業をお願い』
「分かりました」
次は罪善の作業か、あれは気にすることが無いからずっとやってたい。
妖精の祭典はたまに囁いてくるから驚くんだよな。
「あれ?チビ妖精たち、どうした?」
なんか妖精たちが震え始めた。
何か条件を達成してしまったタイプか?
「マルクト様!これどう対処したらっ」
「は、、、え!?」
なんでチビ妖精が私の腹部を噛みちぎっているんだ。
まずい、早く引き離さないと。
「くそっ!離れろ!」
「ぐっ、、、腕もやられた」
ああ、意識が遠のいて行く。
ここまでか、入社して1日しか経っていないのに。
ああ〜死にたく無い。
私の人生つまんなかったなぁ。
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追加事項
付与された妖精は対象を回復させてくれますが、ただ肉の鮮度を保っているだけなので、付与された状態で他のアブノーマリティの管理に行くと、他の者に盗られないようにするために、付与対象を殺害してその肉を食べます。
これを忘れてよくうっかり事故死が起こる。
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『管理人様、コントロールチームの全滅が確認されました』
『はあ〜、次は上手くやらないとなぁ』
『アンジェラちゃん、あれよろしく』
『はい、それではTT2プロトコルで業務の始めまで時を戻します』
『次はアミニさんを殺さないようにしようっと』
『管理人様、幾ら職員の命は捨てても巻き戻せると言えど、私達とセフィラの失った時間は巻き戻せません、あまり死なせ過ぎると業務効率が落ちます』
『なのでこれからはもう少し慎重に業務をこなして下さい』
『はーい、分かったよアンジェラちゃん』
『あと、ちゃん付けはやめて下さい』
『じゃあ、、、アンジェラさん?』
『まあ、それで宜しいです』
『ともかく、はい、管理人様、このボタンを押して下さい』
『はーい、ポチッとな』
〈TT2プロトコル起動〉
『じゃあもう一回アミニさんには頑張って貰いますか』