【2次創作】L社支部の50日+αの管理
作者: レア・ヨメ
紹介文
L社支部に配属された新人職員アミニ。
彼女はある特殊な力を持っており、その力を使い50日間の業務を完了させて行く。
そんな様子を職員視線から見た小説です。
これは、lobotomy corporationの2次創作です。
※アブノーマリティの解説が有りますが、滅茶苦茶作者個人の感想が入っております。
第4話 入社3日目〜新職員と罰鳥ちゃん〜
【人々は大昔から罪を犯してきた。なぜ彼らはそのようなことをするのだろう?それが悪いことだと知っているのに。】
「マルクト様、今日の新しいアブノーマリティはどんな子ですか?」
「あっ!アミニちゃん、先に管理人さんに伝えといてって言われたことがあるんだけど」
「ほう、なんですか?」
「今日はね、新しい職員が来るの!」
「おお、やっとワンオペじゃなくなるんですか」
一人で管理するのは大変だったからありがたい。
「新しい職員はどこにいるんですか?」
「ええ〜と、入って来て〜」
新職員は3人か。
結構たくさん入ってきたな。
「じゃあ自己紹介よろしくね」
「じゃあ、俺からいくぜ」
「俺の名前はミグリオ、32歳だ、よろしくな」
「次は私達か」
「私達は、メフィスと」
「フェレスです」
「「よろしくお願いします」」
「私はアミニと申しますよろしくお願いします」
「よし!みんな自己紹介は終わったね」
「それじゃあ、今からアミニちゃんはコントロールチームのチーフ職員に昇級するよ」
「チーフ職員、ですか」
「うん!まあ私の補佐みたいな物だね」
業務3日目から昇級か。
早過ぎないか?
「アミニちゃんは、ほら、初日から働いてるから」
「なるほど」
そういえば最初は私しかいなかったな。
オフィサー共はいたけど、あいつら管理業務しないから。
「じゃあ今日入ってきたアブノーマリティを紹介するね」
「今日入ってきたのは罰鳥だね」
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アブノーマリティ紹介のコーナー
《罰鳥》
クラス: TETH
危険度:☆☆
便利度:☆
通称:ばっとりくん
脱走:有り
装備名:くちばし
作業ダメージ:RED
L社では珍しい癒し枠。
可愛過ぎて攻撃したくなくなる。
まあ攻撃したらやばいんだけど。
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「普通に木に止まってる小鳥だな」
「これが危険なのか?」
「というかまた本能作業か」
こいつ木から降りなさそうだけど下に置くんだ。
取れるのか?それとも普通に降りるのか。
「ここら辺かなっと」
ベシ
「痛っ、、、なんだ?」
「君、、、なんで突いてきてるの?」
なぜ、、、餌を置いているだけなのに。
突かれる理由がわからない。
「と、とりあえず作業終了だな」
しかし管理人様から貰った紙に“絶対反撃すんな!絶対だぞ!”って書いてあったのが気になる。
反撃したらどうなるんだ?
気になるが試すのはやめておこう。
わざわざ死ぬ可能性に突っ込みたく無いからな。
『みんな〜、罰鳥が脱走したよ』
「罰鳥が脱走だとぉ、直ぐに鎮圧しねえと」
「ミグリオさん、待って下さい、管理人様からは“脱走したら攻撃されても反撃せずほっとけ”と書かれた紙を渡されています」
「管理人様から!?」
「死にたくなかったら従っておいた方が良いと思われます」
「じゃあほっとくか、、、」
ベシッ、、、ベシッ、、、
「痛っ、、、痛っ、、、君、なんで私ばっか狙うの?」
『悪い子、、、悪い子、、、』
「え?」
「「喋ったぁぁ!?」」
え?罰鳥って喋るの?
ふう、一旦落ち着こ、、、悪い子?
「この悪い子って、、、もしかして私?」
「そーなんじゃ無いか?」
「え、、、悪い、、、子」
『悪い子、、、悪い子、、、飽きた』
「あっ、帰った」
「悪い、、、子か」
「おう、ミエラさん、いつまで落ち込んでいるんだ?」
「ええ、早く立ち直らないと、、、」
なんで私が悪い子、、、
凄い、、、ショック、、、
『みんなー、今日の業務は終了だよー』
「はあ〜やっと終わった〜」
「終わったね、メフィス」
「そうだね、フェレス」
「私が、、、悪い子か、、、」
「そんなに気にすんなよ、アミニさん」
もうずっと家に籠っていたい。